お金

転職活動をはじめる前に準備しておくべきこと

どうも、ゆずです。

これまで2回にわたってぼくの転職活動についてお話させてもらいました。

転職活動をしていくなかでの失敗、注意点、あとはポイントなんかについてはこれまでの記事である程度お話しきれたかな、と思っています。

関連記事①:2年間の転職活動でぼくが学んだこと – 失敗編

関連記事②:2年間の転職活動でぼくが学んだこと – 完結編

今日は転職活動をはじめるにあたって前提となるポイントについてお話します。

ズバリ、お金についてです。

それでははじめていきましょう。

お金がなさすぎて転職活動どころではなかった頃

ゆずがはじめてブログを書いたきっかけは貧乏だった

このブログ、はじめてまもないですが、実はこの前にもぼくは細々とブログを書いていたことがあります。Twitterで長くフォローしてくれている方はご存知かもしれません。

どうもあきっぽい性格なので1年くらいしか続かなかったのですけど・・・。

そのブログをはじめたきっかけというのが、お恥ずかしい話、お金がなかったからなんですよね。

超人気ブロガーにあこがれた、アフィリエイトで稼いでやろう、というワケでもなかったのですが、お金に不自由していたので貯金することに自分なりにコミットしようとしていたのです。

お金がまったく貯まらないまま3年がたっていた

社会人になって仕事をはじめると、お給料の多さにまずおどろきます。

ぼくは学生の頃していたバイトではせいぜい月数万円しか稼いでいませんでしたから、それはもうおどろきました。うれしかったですね。

ぼくは大学院に行っていましたから同期よりもちょびっとだけお給料よかったですし。

それに商社というのは入社後数年ガマンすればお給料がグッとあがるんですよね。

もうそう考えたらいてもたってもいられなくって、しょっちゅう飲みに出かけては散財しておりました。

働いてさえいればお金なんて勝手に貯まると思っていたんですね、愚か者です。

ゆず
ゆず
ああ、これはただ働いていれば勝手に金貯まるやつや〜

異変に気づいたのは入社して3年くらいたってからでした。

ATMでお金を下ろした時に、ふと思いました。

入社した頃から銀行口座の残高がほとんど変わっていなかったんですよね。

計算では勝手に貯金できているはずだったのに、です。

お給料だってグッとあがったのに。そう、上がったはずなのに。

お金は一向にたまっていかなかった。なにかがおかしい。

そのころのぼくは、結婚もしようとしていましたし、介護資金も用意しないといけませんでしたし、なにかとお金を意識しはじめていたのですね。

でも、社会人になって以来3年間まったくお金がたまっていなかった。

これは問題です。

先立つ物は金だった

これまでの記事にも書いた通り、ぼくは結婚と介護、そして駐在を見据えながら転職も考えていました。

最初の転職活動では結婚と駐在の準備でバタバタしてやめましたが、実のところお金に余裕がなかったこともかなり影響していました。

お給料は下がるかもしれませんし、もし転職先が自分にフィットしなかったら転職してもすぐにやめてしまうかもしれません。だからお金のことが本当に本当に心配でした。

ゆず
ゆず
世の中ゼニやで!

先立つ物は金」と言いますが、アレ本当です。昔の人はうまいこと言ったものです。

すこし寄り道

話はそれますが、最近ランニングをよくするようになりました。今度はじめてフルマラソンにも出る予定です。

ゆず
ゆず
ちゃんと完走できるか不安だな〜・・・

だから旅先ではなるべく外を走るようにしているのですが、そういう時はスマホで地図を使うのですね。

わざわざ言うまでもないですが、目的地を確認することと、そして帰りは自分のもといた場所に戻ることが目的です。

そういう見知らぬ土地を走る時に、バッテリーがしっかり充電されていないと怖いのです。

ちゃんと帰ってこれないのではないかと心配になるのですよね。帰り道がわからないまま充電が切れたら帰ってこれないですから。

最近この充電具合を見るたびに、転職活動するときのお金とにているな、と思うようになりました

臆病者はお金がないとおちおち転職もできない

転職活動も、はじめる前にお金がちゃんと貯まっていないと失敗できません。転職するだけして、長続きしなかったら今度は生活できなくなってしまいますから。

失業保険で食いつなぐ方法もあるにはあります。

が、自己都合退社の場合はだいたい3ヶ月、給付されるまでに時間がありますから最低でも3ヶ月間自分の蓄えで生活できるようにしておく必要があります。

生活費で月に20万円の人の場合、60万円は最低でも貯金しておかないと失業保険の給付前に貯金が底をつきます。

余裕を見て、おそらく100万円くらいの貯金がないと不安ではないでしょうか?

でもこれはあくまで最低ラインの話で、僕だったら貯金100万円だったら怖くてとても転職なんてできませんでした。

ぼくは根っからの臆病者なのです。根性なしです。

激務貯金に成功して余裕ができた

そんなぼくも2年弱の駐在でやっと一定程度の貯金ができました。

駐在していた頃は本当にもう働きづめで、土日もなく朝も夜もなく、どこに自分の家があるのかわからないほどにあちこちを飛び回っておりました。

ぜんぜんお金を使わない生活だったのですね。

この激務によってお金を使うこともできずにお金が貯まっていくことを「激務貯金」と勝手に呼んでいます。

ぼくのような大した取り柄もないサラリーマンは、がんばって収入アップさせようと考えるよりお金を使わないですむ手段をとった方がしっかりお金を貯めることができるんですよね。

収入アップをしたところでその分だけお金を使っていては絶対にお金は貯まりません。それはもう身をもって経験しました。

そういう意味では激務貯金はとても有効な方法でした。収入も上がりますし、お金も使いません。お金のことだけ考えれば一石二鳥です。

心と体にわるいのでオススメはしません。

お金に余裕ができると会社での仕事が変わる

激務貯金のおかげで当面のお金の心配をしなくてよいようになりました。

そうすると会社のなかの景色が変わってきます。

納得いかないことがあれば、上司にも正面から意見できるようになります。

会社が気に食わなければ、やめることもできます。

会社と極めて健全な関係をきずくことができるのです。ぼくはここまで来るのにずいぶん長くかかってしまいました。

ぼくがいた商社では頭の回転がはやい、優秀な上司と仕事をする機会が多くありました。本当に周りの人にはめぐまれました。

でも絶対に上には意見しないのです。おかしなことばかり言う人が多かったです。それなのにいつも絶対に意見しない。黙って従う。後になってグチグチ言う。

どうして面と向かって言い返さないのか、ぼくはずっと不思議でした。

でも今ならその気持ち、よくわかります。

彼らには配偶者がおり、子供がおり、そしてローンがあった。

自分のプライドよりも先に、守るべきものが多すぎたのです。

ぼくは結婚はどちらかというと肯定派ですし、ローンを組んで家を買うことも否定しません。

ただ、どちらも身の丈に合っていないと、時に自分の魂を売り渡さないといけないことになります。

貧すれば鈍する」という言葉もまた真実です。最近はいつも心にこの言葉を刻んでいます。

まとめ

以上、転職活動を思い切ってするためには早いうちから貯金しておいたほうがよいという話でした。

社会人なりたての頃は多くの先輩から放蕩をすすめられます。

遊びまわり、身の丈以上にお金を使いたおしていないと「おもんないやつ」の烙印をおされてしまいます。

でも、いいじゃないですか、おもんないやつと思われても。自分さえ楽しければ。

ぼくは自由であるということは選択肢が多いことだと思っています。

世の中お金で全ては買えませんが、選択肢の幅はお金があるかどうかで大きく変わります。

ぼくは駐在するまでまったくお金がなくて、とてもつらい思いをしました。

行動の選択も狭まりました。もっと親孝行もできたかもしれません。

でも後悔してもおそいし、失った時間は取り返せません。

今からをがんばるしかないのです。