健康

京都マラソン2019でフルマラソンデビューしてきた

どうも、ゆずです。

前回記事にも書きましたが、つい先日生まれてはじめてフルマラソンを走ってきました。京都マラソン2019というレースです。

前回記事:アラサーリーマンが唐突にフルマラソンに挑戦した理由

結論から申し上げると、とてもきびしい結果となりました・・・。

出場したことを後悔するほどつらかったです、つらくてつらくて涙が出そうだった・・・。

そこで今日はアラサーサラリーマンであるぼくが、はじめて挑戦したフルマラソンを完走するまでを振り返ります。

それではしばしお付き合いください。

準備編 入念かつ完璧な計画をたてる

ぼくがフルマラソンを決意したのはだいたい約6ヶ月前のことでした。

アメリカ生活で体型も大きくくずれ、仕事に張り合いもなかったのです。熱中できるなにかがほしかったのです。

そこで10月上旬に10kmレース、10月下旬にハーフマラソン、そして2-3月のどこかでフルマラソンデビューという計画を立てました。

フルマラソンは東京マラソンを第一志望としていましたが、あえなく抽選で外れてしまい・・・。自宅から遠く離れた京都でフルマラソンデビューを飾ることになりました。そうは言いながら、実はこの京都マラソンも抽選倍率4.5倍の人気レースなのです。

ゆず
ゆず
実はめっちゃラッキーだったじゃん!

初フルマラソンでサブ4をめざす

ぼくの目標は完走ではなく、初フルマラソンでサブ4を達成することでした。

サブ4というのは42.195kmを4時間未満のタイムでゴールすることです。サブ3.5だったら3時間半、サブ3では2時間台のタイムとなります。

サブ4は一見かんたんそうなタイムなのですが、実はもうそれだけで市民ランナーの上位3割に入り込むことができるタイムなのです。

そんな無謀な目標を立てていたぼくですが、勝手に達成できるものと思っていました。というのも上述の10kmレースでは52分、ハーフマラソンは2時間ジャストでゴールできていたからです。

この時点でまだ10月下旬。本番までまるまる3ヶ月あります。これはいけるんやないかと、うぬぼれていた訳です。

レース1月前 サブ4達成をあえなく断念する

ハーフマラソンからフルマラソン本番まで3ヶ月あると余裕をぶっこいていたのが間違いでした。

ぼくはフルマラソンの練習と並行して転職活動をしていました。

ハーフマラソンの翌日がちょうど最終面接でして、そこから11月から12月にかけては海外出張だの退職手続きだの送別会だので全くランニングに時間を割くことができませんでした。これは言い訳です。お恥ずかしい・・・。

ゆず
ゆず
今思えば初ハーフマラソンの翌日に最終面接入れるって、そもそも頭おかしいんだよな・・・

結局フルマラソン1月前になっても、25キロ以上の距離を走ったことがないまま。とても心配でした。

でももう1月前ともなると、ぼくのような初心者は長距離練習で逆にケガしてしまうこともあります。その辺の折り合いをつけることができないまま、本番を迎えることになりました。

そこでもうサブ4という目標はいつの間にか下方修正され、フルマラソン完走が新たな目標になりました。

・目標は現実的に設定する

・仕事やプライベートのスケジュールとの折り合いをつけて無理をしない

・練習計画は余裕を持って立てる

レース前日 京都ではしゃぎすぎて暗雲がたちこめる

レース前日は京都への移動です。前乗りです。

一般的なマラソン大会ではレースの数日前から当日朝にかけて、ゼッケンをもらったりといった諸手続きを行うことが多いです。京都マラソンの場合、2日前と前日にエントリー手続きが必要でした。

早朝に京都に移動し、ホテルにチェックイン、そしてエントリー手続き、これだけでも意外に疲れます。なにせ慣れない土地です。ぼくは中学の修学旅行以来の京都で、すっかり疲れてしまいました。

夜は気合いを入れに焼肉屋へーーー

ほどほどにしておけば良いのに、焼肉がおいしすぎて、案の定お酒を飲みすぎてしまいました。すっかりいい気持ちになってホテルへ戻ります。

ホテルに戻ると、大事なことを忘れていたことに気づきました。

それは当日のスタート地点までの行き方を調べる、ということです。

ゆず
ゆず
いくらなんでもバカすぎるだろ・・・

大きなマラソン大会は開始前は交通手段が混雑するので、スタート地点までの経路はよく確認しておく必要があります。ましてや知らない土地なので当たり前です。だいたいスタートの号砲の30-60分前には集合しておく必要があります。

ホテルのチェックアウトや移動時間、ゼッケンをウェアに貼り付けたりすること(これが意外に面倒なのです)を考えると、実は当日はかなり早起きする必要があるのです。ちなみにぼくは今回かなりギリギリまで寝ましたが、それでも6時起きが限界でした。

段取りが全然できていなかったぼくは、慣れない土地での移動手段を考え、荷造りをし、ゼッケンを貼ったりしていたら、4時間しか睡眠時間を確保できませんでした・・・。完全にやってしまいました。朝ごはんを食べてもあまりの眠気でフラフラする始末です。ちなみにですが、フルマラソンを走るカロリー消費は常人の1日のカロリー摂取量を大幅に超えてくるため、朝ごはんは絶対に食べておかないとダメです。

ゆず
ゆず
これは完全にやばいパターンだ、こんな体調で本当に完走できるのか!?

・前日のお酒はほどほどにしよう

・当日は早起きになるのでしっかり睡眠時間を確保しよう

・当日の段取りは余裕をもって決めておこう

レース前半 予想外に調子よく、大記録達成の予感

さて、いよいよレース当日です。

朝食をとった後はストレッチをしたり、コーヒーを飲んだりしてなんとか頭と体を立て直し、走れるコンディションになりました。しかしさすが冬の京都、東京よりもずっと寒いです。

スタート前に必ず確認しておきたいこと

マラソン大会には制限時間というものがあり、全員が無事にゴールできるまで待ってくれるわけではありません。いつまでも交通規制をかけているわけにはいかないからです。

この制限時間は、必ず事前に確認しておきましょう。

制限時間で大会は終了し、それまでにゴールできないと強制終了となります。その他に途中で関門もいくつか用意されており、所定の時間までに通過できないと問答無用でレースを終了させられてしまいます。

京都マラソン2019の場合、制限時間は6時間、そして途中に関門は6ヶ所ありました。

また、9時にスタートといっても全員がいっせいに9時で走りはじめられるわけではありません。テレビで見る限りだとそういう風に見えるのですが、実はスタート地点から後方に人がものすごく並んでいて、全員がスタートラインを通過するまでにはかなりの時間がかかります。

京都マラソンの参加者は約16000人(!)、大会の案内には全員スタート地点を超えるまでには約15分かかる予定想定だと書いてありました。

各参加者のスタート地点は過去の大会記録や申告タイムを元に計算されていて、当然実績がある人ほど前からのスタートになるように配置されています。

ぼくのような初参加者ランナーは当然最後方からのスタートとなります。つまり実質5時間45分でゴールする必要があるわけです。この時間差があることは予め大会エントリーする時に気をつけたほうがよいです。市民マラソン大会では制限時間は6-8時間ほどで設定されているものが一般的です。

ゆず
ゆず
完走できるか急に心配になってきた・・・!

初フルマラソンでは前半からがんばりすぎではいけない

ぼくはスタートの号砲から約13分遅れてスタートしました。仕方のないこととはいえ、なかなかのタイムロスです。

はじめて大会に出ると、周りランナーの速さにおどろきます。みんなめちゃくちゃ速いのです。だいたい同じくらいのタイムの人が一緒にスタートするはずなのに、みんなとにかく速い。思わず焦ってしまいます。

それでも周りのペースに巻き込まれず自分のペースを守ることに徹するべきです。他のランナーたちもそのうちペースは落ち着いてきますから。これほんと。

むしろ完走を目指すのであれば、足に負担をかけないためにも前半にある急な上りなどはいっそ歩いてしまってもよいと思います。ぼくはこの作戦を採用することで、前半はうまくペースを保てていたと思います。

そのおかげで前半20kmあたりではハーフマラソンに出た時と同じく、2時間ちょうどくらいのペースを保てていました。このペースを保つことができればもはや完走することは難しくありません。

・制限時間には気をつけてエントリーしよう

・周りのペースに流されないで、自分のペースを守ろう

レース中盤 トイレ休憩直後に無事死亡

フルマラソンを走ることで避けてとおることができないものが、実はトイレ休憩です。

トップランナーならばいざ知らず、ぼくたちのような市民ランナーであればレース時間は4-8時間ほどになります。その上レース前には30分以上待機時間があるので、ふつうの人であれば必ずレース中にトイレに行くことになります。

トイレは大きな大会ともなると各所に設置されていて、京都マラソンではだいたいの印象ですが1kmごとくらいにはあったかと思います。ただし、場所ごとに個数にはばらつきありました。

そうなってくると問題は、いかにトイレ休憩でのタイムロスをなくすか、ということになります。

レース序盤ではかなりトイレが混み合っており、その分トイレもたくさん設置されています。個数がいかに多くても、本当に混んでいるのでこのタイミングでトイレに行くのはかなり勇気がいることです。たかがトイレで5分以上ロスするかもしれません。

そこでぼくは、レース中盤のだいたい21kmくらいの地点で休憩をとりました。この頃にはトイレもだいぶ空いてきていますし、自分のタイムをみてどれくらい休んで大丈夫か軽さんもできるからです。

京都はとにかく寒かったです。序盤とても調子がよかったとは言っても、少し疲れも出てきていたので、トイレ休憩後は少しストレッチをしました。

約3分のトイレ休憩後、先程までのテンションで走りはじめると急に左膝の裏に激痛が。

足をあげることができない。

足をあげるだけで膝裏がめちゃくちゃ痛く、立っている右足のバランスも大きく崩れます。激痛で転んでしまうほどに痛い。

それまで練習をしていて膝の外側やお皿の部分が痛くなることはありましたが、裏が痛くなることは経験したことがない。一体なにが起きているのかわかりませんでした。どうしてこうなった。

トイレ休憩で体が冷えてしまったのか。ストレッチが逆効果だったのか。休憩後いきなり走りはじめたのかいけなかったのか。一瞬でいろいろなことを考えましたが、事態は好転しませんでした。

いくら考えたところで走ることができない事実はもう変わらないので、とにかく歩きはじめました。歩いている分には、ときおり激痛が襲って来るものの、歩き方を工夫すれば耐えられる痛さでした。

しかしまだ残り20kmもあるのに歩いてしまっているなんて、6時間の制限時間のレースでは完走は現実的ではありません。途中棄権も真剣に考えはじめていました。

そこで計算してみると、残り時間と距離から考えて、制限時間の6時間ちょうどでゴールするためには20kmを時速6kmほどで歩き続ければ間に合うことがわかりました。時速6kmというとウォーキングのペースです。

20kmウォーキングする人間というのも聞いたことがありませんでしたが、時速6kmで歩くことはできる気がしました。

というかやるしかない。わざわざ高い金を払って京都まで来たのだ。このために半年間練習してきたのだ。半年の努力を無駄にするのか。ここでゴールできないでどうする。その程度のこともできないで、一体この先なにを成し遂げられるというのか。

そこからは、もう完走ならぬ完歩をめざして一心不乱に歩きました。

つらすぎて泣きそうになりながらも無事完走(?)

レースもいよいよ終盤。

30kmを超えて来ると、もはや歩いているだけでも足が痛くなってきました。でももう途中棄権しないと決めて、ここまで歩いてしまったのなら歩ききるしかありません。

しかしこの頃には体力ががっくり落ちていました。前日の夜、当日の朝としっかりご飯を食べていましたが、カロリーがすっかりそこをつき、あまりの寒さに体が震えっぱなし。

途中の補給ではパンやお菓子もおいてありましたが、時間を惜しむあまりちゃんと手をつけてきませんでした。これがいけなかった。

痛む足。震える体。

俺は一体なにをしているんだろう。

あまりのつらさに、そう思わずにはいられませんでした。

ずっとタイム計測していたアップルウォッチも途中でバッテリーが切れ(これはきれないで欲しかった)、もはやタイムは要所に設置されている時計でしか確認できませんでした。

最後の方はいよいよ無心状態となっていましたが、体をブルブル震わせながらなんとか無事完走することができました。つらすぎて涙が出そうでした。

ゴールテープをきる瞬間はカッコつけて走ってみようかと思いましたが、一瞬で激痛が走ったので結局徒歩でゴール。

タイムは5時間55分。

制限時間5分前のギリギリゴールでした。

なんとかゴールできた。やりきった。もう本当に歩けないし、情けないゴールだったけど、とにかく走りきりました。感無量です。出走したことを後悔するほどつらかったけど、あきらめなくて本当によかった。

ゆず
ゆず
情けない姿だけど、とにかくやりきったんだなあ・・・

・つらくても、あきらめるなければいいことがある

エピローグ

制限時間5分前でなんとかゴールしたぼく。

途中で負傷して歩きはじめてからは悔しい思いでいっぱいでした。

こんなはずじゃなかった。

半年間練習をしてきて、4時間は切れないまでも最後まで走りきる体力はついたものとばかり思っていました。でもそれは思い込みでした。まだまだ修行が足りていませんでした。

上に書いただけでなく、他にも反省点があります。

レース後半は歩きながら「いつこの雪辱を晴らすか」ということばかり考えていました。

不完全燃焼ーーー

でもそのおかげでやる気がつながっています。もし全てがうまくいっていたら、もうここまでのやる気は残っていないと思います。次こそ、きっと良い結果を残します。

以上でぼくの初フルマラソンのレビューを終わります。つらつらとだいぶ長くなってしまいました。次回は反省点だけにに絞ってお話したいと思います。

それではまた。